中国のなかで日本と最も近い街の1つ『大連』にあるIT専門大学「東軟情報学院」から留学情報、東軟学院の活動状況など様々な視点からの中国情報をお届けします。

 
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《ニュース》大連アカシアウォーキング大会に参加しました


《インタビュー》
                中国語トレーニングセンター主任 戚老師ロングインタビュー
                マルチメディア教材を使用した「外国人のための」中国語教育
 
ニュース
大連アカシアウォーキング大会に参加しました

5月28日、大連で行われたウォーキング大会に、東軟学院の日本語教師、留学生などが参加しました。当日は8時スタートという早い時間にも関わらず、会場の星海広場には多くの参加者が集まっており出発の際は混雑して前に進めないグループもあった。(2日間で20万人もの人が参加した:主催者発表)。

東軟学院からの参加者はそれぞれ5kmコース、10kmコースに参加し星海広場付近、森林動物園などを歩き、完走した。
 

インタビュー
中国語トレーニングセンター主任 戚 潔 老師インタビュー

82年から山西大学などで英語教育を担当、95年から外国人中国語教育を担当する

98年に北京の人民大学でマルチメディア教育を学び、その後2002年に国家国務院の派遣でフィリピンに赴任、海外での中国語教育経験を積む。帰国後、大連東軟情報学院にて中国語トレーニング主任を務める。

今回は東軟学院中国語トレーニングセンター主任にマルチメディアの中国語教育への活用、などに関しきいてみました。

@今日はよろしくお願いいたします。まず中国語教育に従事される前の話を教えてください。

中国語教育をやる前は中学校で10年間英語の教師をやっていました。その後、山西大学英語学部に移りやはり英語教育をしていました。中国語教育を始めたのは95年からです。

@なぜ中国語教育に転向されたのですか?英語教育から違う分野の教育に移るというのは難しくなかったですか?

人が足りなかったからです(笑)それまでは外国人に中国語を教えた経験はなかったですが、特に難しいと感じることはなかったです。

@当時の中国語の授業は英語などを交えてのものだったのですか?それとも中国語だけしか使わないやり方だったのですか?

中国語だけで授業をしていました。これは中国語教育の基礎と言えるもので、学生が中国語を理解しなければいけない環境を作るという意味でも、授業は中国語だけですすめなければいけません。

時には休み時間などに学生たちが自分たちの母国語で話しをしたりすることもありますが、その時もできるだけ中国語を使わせるようにしていました。

@授業が終わった後も学生の指導に当たったのですか?

丁度私が住んでいる場所と教室が近かったこともあり、学生の中国語を鍛えるため授業後も教室に残って学生とおしゃべりをしたりしていました。当然その中で彼らの質問に答えることもあります。

@そのほか特別に家庭教師をしたり、と言うこともあったと聞いていますが。

当時、山西大学に在学していた石原という日本人留学生に1年間ほど家庭教師として付いていました。彼女は1年間の交換留学を終え、さらに1年間の語学留学をしたのですが、非常に優秀な学生でした。

彼女は日本に帰国してから日本外務省に採用され、日本大使館職員として、中国に帰ってきました。彼女の任期が切れた際に日本政府から補助金がでたのですが、彼女はその補助金を山西大学に寄付してくれました。山西大学ではこの資金を使って「石原奨学金」を設立しました。
 

マルチメディア教育との出会い、新しい教育効果とその現状

@国務院の派遣で2002年からフィリピンに赴任されたということですが、なぜ戚先生が選ばれたのですか?

山西大学は中国国内でも最も早く84年から外国人留学生を受け入れを始めてまして、中国語教育基地にも山西省で唯一選ばれています。当時国務院の方針で中国語教育基地から派遣するという方針があり、数名の応募者の中から私が選ばれました。

@フィリピンに行く前に中国語教育のトレーニングなどはあったのですか?

ありました。その年は雲南省で教育省主催の高等教育技術トレーニングがあり、それに参加しました。約1ヶ月という比較的短い時間でしたがインターネット上での教育、パソコンを使ったマルチメディア教育に関しトレーニングを受けました。

@では雲南で初めてマルチメディア教育を勉強されたのですか?

いいえ、98年に北京の人民大学に短い時間ですが赴任しており、その時に初めてマルチメディア教育を知りました。当時は個人的な興味で勉強を始めたのですが、後になってその教育効果の高さというのを知ることになりました。

@98年当時のマルチメディア教育というどういったものだったのでしょうか?

今のようなソフトを作るものではなく、単純にパソコンを使って図を表示してみたり、リスニングの練習を行ったりというものでした。

98年に初めてマルチメディア教育に触れてから、研究をはじめ、全国の中国語教育研究会などに参加し、自分の所属する山西大学でもマルチメディア教育を導入しました。

これは中国で最も早くマルチメディアを中国語教育に導入した例の1つだとおもいます。当時は研究会に参加している教授ですらパワーポイントで教科書の内容を説明するだけで、十分にマルチメディアを使いこなせてるとはいえない状況でした。

これは現在でもあまり変わっていないと思います。

@私も以前はマルチメディア教育と言うのは聞いたことがなかったのですが、まだ一般に普及しているとはいえないのでしょうか?

以前よりは普及していますが、十分に活用できるレベルを持っている教師というのはまだ少ないです。これは教師のパソコン技術と関係が有りますし、もう1つの大きな原因としてはマルチメディアソフトを作成し中国語教育に使うというのは非常に労力がかかると言うこととも関係が有ります。

ただパソコンを使ってオンラインなどでの教育と言うのはすでに多くの大学が始めています。しかしこのオンライン教育というのは実際の授業に取って代われるものではありません。マルチメディア教育と言うのは、中国語教育の基礎の上に積み上げられたものであり、より良い授業の為のサポート的役割を果たすものです。

@では、マルチメディアを使用することにより授業にどのような効果を与えられるのでしょうか?

一番わかりやすい例は教え方の方法が増えると言うことですね、画像、音を同時に使えることで多様な授業方法をとることができます。

またもう1つは学生に耳、目など体の各器官を使って中国語を感じさせることによって、記憶力を向上させると言うことです。これは例えばリスニングの練習でもテープだけで行うのと、画像を見ながら音を聞き取るのでは全く効果は違います。

また、マルチメディアを使うと練習、復習の際も自由自在に単語、例文を探し出し学習速度を高めると言うことも可能です。教科書だけですとどうしても他人が作った教科書ですので、学生個々人の能力に合わせた復習などには使いにくい面がありますが、マルチメディア教材を自分で編集すれば学生個々人の能力に合わせた授業が行えます。

但し、教師の多くはこれだけの労力を授業に使う必要はないと考えています。確かに今までのやり方のほうが楽ですからね(笑)

@他の中国語教師が戚先生が編集したマルチメディア教材を使用すれば同じ効果が得られるのでしょうか?

それは難しいです。なぜならマルチメディア教材を作るというのは自分の授業に使う教科書を作るのと同じで、他の人が作った教材を使ってもよい効果は生まれません。もし他人の教材を使うのであれば、それを作成した教師の授業方法から勉強しなければいけません。
 

新しい職場東軟へ、外国人への中国語教育とは

@当初、東軟学院に移ってこられた理由はなんですか?

自然環境の良さ、給料、新しい学校で新しい事に挑戦できるといったことから選びました。ただ、前の学校より仕事量が数倍になり、最初は仕事に慣れませんでした。一部家庭生活などが犠牲になっている部分があることも事実です。

@すでに東軟学院で教壇に立たれてから、もうすぐ1年たつ訳ですがこの学校の雰囲気、留学生はどうでしょうか?

学習の雰囲気もよく、中国語レベルが目覚しく伸びている学生もいます。今年の開校式の際にスピーチをしてくれたデイビッドなどは天才ですね。

私も学生の中国語を伸ばすために中国語で日記を書かせ添削する、特別にニュース映像を使ったリスニング宿題を与えるなど個々人の能力に合わせた方法を考えています。デイビッドはまだ中国語を始めてから1年間たってませんが、もうニュースは聞き取れていますね。授業のときも私の助手みたいなものです(笑)

@戚先生のような外国人への中国教育のプロフェッショナルとそのほかの中国語教師の違いは何でしょうか?

簡単に言えば外国人がわからない中国語と中国人がわからない中国語は全く違うと言うことです。

現在一部の学校では、国語の先生が中国語を教えたり、学生アルバイトを使うというところもあるようですが、このような先生は国ごとに違う学生の特徴などを把握できていないのではないでしょうか?

往々にしてそのような先生は1つの単語を説明するのに、さらに難しい中国語を使って説明をしてしまうというミスを犯します。

一番わかりやすい言葉で、多くの内容を説明できると言うのが外国人向け中国語教師の条件です。

また、もう1つ外国人の学生に授業をする際に考慮しなければならないのは、教育を通して国際交流を行っていると言うことです。文化の差異などを考慮しつつ教育を行う、これを軽視してはいけません。

@最後になりましたが、今後東軟学院の中国語教育をどのように発展させていきたいですか?

新しい学校で新しい試みを行っていると言うことを、より多くの方に知っていただきたいですし。この教育理念に賛同してくれた学生がたくさん来てくれればいいと考えています。

その中からデイビッドのような優秀な学生を出していくことが教師としての喜びですね。

@今日はためになる話をたくさん聞かせていただきました。長い時間どうもありがとうございました。
 

 

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