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┃ 偏向大連通信!! ―――――――――― by 江口朋行さん
┃ 【裏】中国・大連ニュースマガジン
☆ 中国農民調査実録 ――――――――――――――――― 04/03/15
こにゃにゃちは、また1週間経ちましたね。江口です。
前回はかなり不完全な形で農村もの?というか貧しさものをやったのですが、
やっぱりイマイチでしたね(笑)
というわけで今週もしつこく農村ものです。今回のは以前僕のHPでも紹介し
たのですが「中国農民調査」という本の紹介。
なんと、こんな本 ▼ らしいです。
http://blog.melma.com/00090790/20040301120001
ちょっとした「禁書」でしょうか?ーー皆さんに受けるか嫌がられるかわ分か
りませんが、僕は本を読んですんげえビックリしました。紹介の仕方が上手く
ないかも知れませんが、少しは中国の事が分かっていただけるかと思います。
一応皆さんが止めろというまでやろうと思っていますので、何かご意見のある
方はコメントボード、もしくは僕の掲示板に書き込んでください。
http://jbbs.shitaraba.com/travel/2775/
なお、転載もOKですので http://blog.melma.com/00090790/ と一緒に転載
して下さいね。
――――【第一章 殉道者】
―― A省L村
生と死。この2つの概念は全く相反するものであり、まだ何も分からない子供
でさえその区別を知っているであろう。
しかし、時にこの2つはその境目を曖昧にし、全く逆のものになってしまうこ
とがある。生きている者が死んでいるようでもあり、また既に死んでしまった
者が、まだ生きているような。――農民Tがその1人である。
Tは普通の農民である。もし彼に他と違うところがあるとすればそれは、彼が
中学、高校を卒業しており他の農民より何年か長く学校に行っていることであ
ろう。
彼の家も他と同じく貧しく、食事を摂れないときは庭にある水瓶の水を腹にた
めて飢えをしのぎ学校に通った。大学の入試も受けたのだが、あと数点の差で
合格する事ができず、高校卒業後はL村に帰り、他の殆ど字も知らないような
農民と一緒に働くようになった。
彼がもし北京や上海の戸籍があれば、大学に入ることができ、その後の運命は
全く違うものになっていただろう。
―― 1993年、
北京で党中央の「全国農村会議」が開かれ、農村に対する新しい政策を決定し
た。Tは新聞等で資料を集めると、さっそく村の家々を回って中央の政策を説
いて回り、村で行われてる『違法徴税』の改善を求める運動を始めた。
L村は解放後にできた貧困村である。土地の多くは黄土層で耕作に適さない。
更に1991年の大洪水で荒廃しきっており、村人の年収は僅か400元とい
う有様である。そのような村に対し10317元の税が課せられており、更に
その他多くの名目で違法に税金が徴収されるということが起こっていた。
中には金を払えずに村を捨てるものも多く出てきている。
Tは、家々で
「国は純収入の5%以上を徴収してはいけないと規定している。しかしこの村
の税金は規定の5倍以上が徴収されている」
「また村の共同倉庫も村幹部が勝手に他に貸し出し、9千元もの賃貸料を自分
のものにし、さらにその倉庫を4万元で売り払っている」
「91年の洪水の年も政府から送られてきた援助物資を着服し、さらに計画出
産税を不当に徴収している」
などと次々と村幹部の腐敗を糾弾した。
L村の村長Kの息子の横暴は特に酷く、常にスタンガンと手錠を持ち、民兵を
連れ「日本鬼子」の様に村民を脅し金を巻き上げ、食堂でも金を払わず飲み食
いし、村民にそのツケを払わすなどしていた。
Tの説得の結果----「他の村もこうだ、訴えても無駄だ」という意見も少なか
らず有ったものの----この状況を村の党委員会に訴え帳簿を調べなおしてもら
う事になった。Tらが提出した調査表を見た郷の党書記は「確かに違法だ。多
く取り過ぎている」と言い。数日後に回答をする事を約束した。
次の会議の上で郷党書記の意向を受けた副書記が村支部書記Dに「違法徴収」
に関し説明を求めると、支部書記Dは突然怒りだし、「何処の村も同じように
やっている!説明することなど無い!帳簿の再調査?やれるものならやってみ
ろ!奴らは俺が家を建て、トラクターを買ったのに嫉妬しているんだ。村民が
貧しいだと?ざまあ見ろだ!」と暴言を吐いた。
会議での支部書記の発言を知ったTは怒りをこらえきれず、正月の3日前とい
う時期にも拘らず今度は「違法徴税」の資料を県の紀律検査委員会に送り再調
査を申請した。資料を受け取った係りの者は「年末である」という理由で年を
越してからこの案件を審理することを約束した。
怒りの収まらない村民達は、正月の18日、直接県の党委員会に訴えることを
決め、少ない蓄えの中からバス代をかき集めTを代表として県へ送り出した。
Tから訴えの手紙を受け取った県委員の主任は、村のあまりの状況に驚き、早
速調査を行うようにと指示を出した。
= この稿おわり =
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